*1988年:作家賞=アニー・M・G・シュミット
1911~1995年、オランダの南ベーフェラント島にあるカペレという町に、牧師の娘として生まれた。シュミットは、いろいろなジャンルの作品を手がけた。子どもと大人のための詩、舞台芸術の脚本、ミュージカル、子ども向けの物語、新聞のコラム、ラジオ・テレビ番組など。彼女の本はすべて、5歳から95歳までの読者を対象としている。彼女の祖国では「オランダ児童文学の女王」と呼ばれている。
アニー・M・G・シュミット:作 カール・ホランダー:絵 西村由美:訳 徳間書店 2000年6月30日 初版発行
キレンドールン新聞社で働く、若い記者のティベは編集長に呼ばれた。ニュースらしいニュース記事を書かなければ、“クビにする“とまで言われなかったが、ティベにはわかっていた。新聞記事には、戦争や殺人のことが、いつも掲載されていた。そこで、たまにはネコとか葉っぱの記事も楽しいだろうって。編集長は、別に、殺人や銀行強盗のことは書かなくてもいい、町の小さなニュースでいいんだと。
ティベは、今度こそニュースを書かなければと、町の中を歩きながら、あらゆる所に目を向けた。みどり広場まで来ると、そこで、ティベは不思議な若い女の人に出会った。「ネコのミヌース」だった。
ミヌースが、ティベの記事のために、町中のネコたちからニュースを集めることに。そのネコたちの動き、連携の素早さに目を見張る。おしゃべりネコたちは、あたかも井戸端会議のおばさんたちを彷彿させる。
シュミットのいう95歳までの読者と言うのは、決して誇張ではなかった。幅広い層の人たちに愛された作家と言うのも頷ける。「ネコのミヌース」は、海外で最も翻訳紹介されているという。
ミヌースはネコと人間を見事に演じきった役者みたいでした。登場人物は年齢不詳。
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