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*1970年:作家賞=ジャンニ・ロダーリ

1920年、北イタリアの貧しいパン屋の息子として生まれる。彼が9歳の時に父は死亡。1938年―43年は小学校の教師をしていたが、第二次世界大戦中はレジスタンス運動に参加。戦後はジャーナリストと作家活動をしながら、子どもの教育に再び深い関心をよせていく。その中から生まれた1951年の「チポリーノの冒険」は日本でも1956年に出版された岩波少年文庫版(杉浦明平:訳)は‘96年で既に40刷も発行されている。物語は、「わがままなレモン大公の治める野菜とくだものの国。タマネギのチポリーノ坊やは無実の罪でとらえられた父を救い出すために、サクラン坊や、イチ子、インゲン小僧などの助けを借りて大活躍する話。そして、自由な国を求めて・・・。」

この作品に登場する野菜と果物が人間の名前だとしたら・・・。ロダーリがその時代に、できうる発表を児童文学の世界に求めたもの。それは社会風刺だったのだろうと。しかし、その後の作品から、もっと幅広い、ユニークな題材や、ファンタジーな作品を発表している。

日本語に訳された作品から

「チポリーノの冒険」杉浦明平訳、岩波書店(岩波少年文庫)「青矢号のぼうけん」杉浦明平訳、岩波書店、「うそつき国のジェルソミーノ」安藤美紀夫訳、筑摩書房、「ジップくん宇宙へとびだす」安藤美紀夫訳、偕成社

1967年「電話で送ったお話」鹿島卯女編、鹿島研究所出版会→1983年「もしもし…はなしちゅう」安藤美紀夫訳、大日本図書→2009年「パパの電話を待ちながら」内田洋子訳、講談社

1971年「空にうかんだ大きなケーキ」安藤美紀夫訳、講談社→2006年「空にうかんだ大きなケーキ」よしとみあや訳、汐文社

「猫とともに去りぬ」関口英子訳、光文社、「二度生きたランベルト」白崎容子訳、平凡社、「幼児のためのお話のつくり方」窪田富男訳、作品社、「マルコとミルコの悪魔なんかこわくない!」関口英子訳、くもん出版、その他。

「パパの電話を待ちながら」の作品に収められている”まちがいだらけのお話”は誰もが知っている赤ずきんを間違って話すおじいさん。これはおじいさんと女の子の漫才みたいなやりとりで笑ってしまいます。勿論その他の話も。この作品は、3回も出版されています。

「空にうかんだ大きなケーキ」この作品も2006年に汐文社より出版されたものが最も新しい。テンポのいい文章に誘われて読める愉快なお話です。

「猫とともに去りぬ」光文社古典新訳文庫シリーズの第1弾として取り上げられたロダーリの作品です。

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