ケイト・グリーナウェイ
イギリスで出版された絵本で、特に優れたものの画家に対して贈られる賞に“ケイト・グリーナウェイ賞”(1956年設立)がある。コールデコットと同じ1846年、イギリス生まれ。
彼女の代表作「窓の下で」(白石かずこ:訳 ほるぷ出版)の絵本の成功は、天才的な彫版師・印刷業者であるエドマンズ・エヴァンスのすすめと協力によってできたものだった。エヴァンスはクレイン(1845-1915)、コールデコット(1846-1886)、グリーナウェイ(1846-1901)という画家を発掘し、彼らと組んで芸術性の高い絵本を作り出した。
19世紀後半、大英帝国の絶頂期にあったイギリスでは、児童文学の黄金時代を迎えていた。(ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」、ロバート・ルイス・スティーヴンソン「宝島」等)それに伴って挿絵画家たちの出番も多くなっていった。そこへ印刷技術の進歩に伴って、絵本というジャンルが確立された。イギリスは絵本も、また、第1次黄金期を迎えた。その影の功労者は、エドマンズ・エヴァンスと言われている。(参考文献:はじめて学ぶ「英米児童文学史」ミネルヴァ書房)
3人の絵本画家の一人、ウォルター・クレインの描いた絵本に「長ぐつをはいた猫」がありました。英語版ですけど、お話は知っていますから、絵だけをじっくり見ました。ケイト・グリーナウェイ、ランドルフ・コールデコット、画風こそ違いがあれ、どこか懐かしい。力強い猫の絵、愛らしい子どもの絵、優雅な絵、どれも緻密で、彩色も綺麗でした。
余談ですけど、ケイト・グリーナウェイの描く子どもは、フランスやドイツで作られた磁器製のアンティック人形のビスク・ドールに似ていると思いましたけど。
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