「野うまになったむすめ」
ポール・ゴーブル さく じんぐう てるお やく ほるぷ出版 1980年第1刷発行
アメリカ・インディアンの娘が野うまになったお話。この作品の作者ボール・ゴーブルは1933年、イギリスに生まれる。子どもの頃からアメリカ先住民に深い関心を持ち続け1959年に初めてアメリカを訪れて、スー族とヤキ族を取材した。その後1977年からはサウス・ダコダに移住し画家として活躍。この絵本は1979年のコールデコット賞受賞作品。
アメリカ・インディアンの文化を緻密な線画で、鮮やかな色で紹介しています。日本の民話で「つるのおがんえし」やアンデルセンの「人魚姫」にしても、人間に姿を変えても、結末は人間社会から去ってしまいます。この「野うまになったむすめ」は、美しいおす馬に恋をします。そして野うまになっていくのです。人間から動物へと。
アメリカ・インディアンの民話には当たり前のように出てくる動物と人間の融合。自然といかに共生して生きてきたのか、この絵本から伝わってきます。絵も繊細でしかも、力強く美しいです。
ほるぷ出版で「バッファローのむすめ」(森下美根子:訳)「オオカミのうた」(大中弥生子:訳)等がある。また2006年に光村教育図書から「嵐のティピー」(千葉茂樹:訳)が出版されている。
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